Written by 宍戸竜二 オフィシャルサイト

個展「ハピネス」オンラインスペシャルサイトがオープンしました

カンガルー日記

9月28日より10月3日まで都内外苑前のギャラリーハウスMAYAにて行われる、
宍戸竜二個展「ハピネス」

インフォメーションはこちら

WEB版がオープンしました。
宍戸竜二個展「ハピネス」オンラインスペシャルサイト
https://shishidoryuji-ex.wixsite.com/happiness

ギャラリー会場より先行しまして、すべての作品がご覧になれます。
今日より、個展最終日と同じ10月3日まで公開。

今回の個展は10編の短編小説と、12点のジークレー作品と、2点のペインティング作品。どれもとっても素晴らしい作品になりました。
その中でも満月をモチーフにした3枚組のペインティング作品は一番のオススメ。

そしてそれぞれの作品のタイトルのような思いで書いた10編の短編小説。
これはもういくら時間があっても足りないくらい。でも作品のタイトルと思って楽しんでもらえたらいいなと思う。
作品につけるタイトルには、ずっと思い入れがあったので。

自分はイラストレーターとしては落ちこぼれもいいところで、20年近く前のデザインフェスタなんかでブースを並べていた仲間たちは、今はあちこちで輝くような成果を上げていて、どれだけ見上げても手も届かないような日本を代表するようなイラストレーターばかり。
自分だって山のように仕事をしてきたけれど、でも仕事も生活も結局どん底まで落ちていった。

この個展のために1年半準備してきたけれど、結局日数的にはその半分も使わなかった。
と言うか必死×3恒河沙(数のめちゃくちゃ大きな数)くらい毎日ただ生きるのだけで精一杯。

もう半年娘とも会えていなくて、世の中はシングルマザーには何もかも手厚いけれど、社会は別居親の気持ちなどないも同然なのかなって感じる。(これは愚痴ね)
シングルの育児も大変かもしれないけれど、それと同じ数だけ一人で子供から離れなければならなくて、苦しんでいる別居親もいるということも事実。

逆に、共同親権を刃のように振りかざして推進する人もいるけれど、それはそれで横暴のようにも思える。
例えると、それって大昔にお代官様の前で私が親だという二人が子供を引っ張り合って、そして一方が痛がる子供の手を離す。
子供の痛みを解放する方を優先した、そなたのほうが本当の親じゃ、っていうお代官様。かっこいい。
自分もいつでも子供の感情を感じて、子供のために手を離せる親でいたい。

そんな中でもイラストレーターとしても親としても、腐らずやけにならず、やけになるのは酒だけで、いつでも自分の内側と対話し、自分を否定することなんかせず、日々淡々とこなしてきた。
毎日が泥の沼の底で淀んだいちば〜ん奥の方を漂うような気持ちだけれど、この娘と会えない孤独もたくさんのことを教えてくれて、知らせてくれた。
なんて書き始めたら、めちゃくちゃ吐露な記事になってしまった。

そしてこの一人の時間も娘からのプレゼントと自分は思い、自分の人生を進めるために頑張ってきた。
この孤独の中での大きな発見は、親を許せて仲良くなれたことなのかもしれない。すごい!
離婚したことの最大の恩恵は、親の離婚を許せたこと。これに尽きる。
結婚なんてロープの上を全速力で走るようなもの。そりゃ親だって落ちて当たり前じゃん。ってさ。

末期ガンの母親は相変わらず全く話も合わないし、何を言ってるのか理解もできない。
小さい頃はずっと無視し続けられてきて、大人になっても金のことしか言わなかった母親が、今では一軒裏の家から、これ食べる〜って何かを差し出してくる。
信じられない…。愕。
昔は一緒に住んでいても母親は一人でご飯作って一人で食べてるような薄情な奴だった。
でも最近はよく母親にもやっぱり子供への愛情があるのかもしれない。
などとおセンチに感じることも増えてきた。
まあ一応自分も親になったので、見る目線も変わったのかな。
母親も一人で生きてきて、いろいろあったんだろうなって、今では思える。

そして大腸ガンを克服したけど透析を受け瀕死の父親は、まだ自分が小さい頃に借金作ってやりたい放題で追い出されて行方不明だったけれど、20歳でバイクやるために再会して父親の仕事手伝って、それでもやっぱり許せなくて怒りをぶつけて。
だからずっとそれからも父親は連絡なんてくれなかったし、息子のことが怖かったんだろうね。
でも自分はずっと父親のことが大好きで、小さい頃は会いたくてたまらなかった。
でもとにかく嘘が多くて約束は破るし裏切られてばかり。
母親に気を使ったのか、いつの間にか会いたいって発想もなくなっていた。

でも自分が離婚して、親を理解できて許せて、泣きながら父親の奥さんに電話をした。
奥さんとは仲はいいし、父親をとってもよくしてくれてる。
それから自分は父親にも優しくなれたからか、今ではちょくちょく何してるの〜なんて気になって連絡をしてくれる。嬉しい。

二人の親はどちらも大病していつ死んでもおかしくなかった。
母親は余命半年と言われたけれど、苦しいからもうやだわ。って言って全ての治療を拒絶したらもう何年も元気。あれ治ったのか?なんて思うくらい。
病院のあのゴリ押しの抗がん剤治療へ進める振る舞いは怖かった。これが医療の闇か!って。
今でも姉と二人で(主に姉、ありがとう)買い物だけしてあげれば一人でゆうゆう暮らしている。

父親も透析したら元気になって冗談ばっかり言っている。
父親はユーモアの塊で優しいのでやたらモテたので人生も狂わせたね。
でも父親はいつ見ても悩みなんか聞いたこともないし、とっても幸せそう。

でも両親とも息子が親を許せることを親の潜在意識は知っていたから、それならまだ死なないようにしないと。って今まで生きてくれていたんだと思う。
ギリギリ間に合った!って感じ。
娘がずっとパパ大好きーっていう状況だったら、親のことなんて何も気にもしないで、へいへいボンボンと生きていたと思う。
離婚してたとしてもさ。

親が離婚した結果、自分には母親が二人もいる。
それはとっても心強い。父親がもう一人いてもいいくらいだ。

娘の潜在意識と自分の潜在意識も強力に結ばれているのも強く感じているから、どこかで安心もしている。
あんなにパパ大好きーって言ってた娘が会いに来なくなったのはママに気を使うからなのも知ってるし、自分も小さい頃はそうだった。
けれど、そんな上辺の事じゃなくて、娘の潜在意識はパパはちゃんと親と仲良くなってほしい。
そう思って離れたとも感じる……。

自分は仲間も友達もたくさんいるけれど、でもなかなか人と会うのは気を使ってこもりたくなる。
会いたいけどね。

でも娘もいない、友達にも会いに行かない、その中で必然と親との関わりに目がいった。そしてよく見ると、よく感じると、親からの愛情がちゃんと伝わってきていて、すごくいい感じになった。
子供って親に幸せになってほしいって、親を選んでこの世に生まれてきてる。
親を助けるためにこの世に生まれてきてるってとっても強く思う。

子供を育てるって、親の役目は社会的な部分だけで十分で、人間的な部分って親は子供に育ててもらうのが本当は筋なんだろうなって思う。
だって子供の潜在意識は本当にすごいから。本当だよ。

本当にそう思うと全ての自分の感情や子供の行動やそれにまつわるコミュニケーションが合致する。
前もくるくるお寿司屋さんで、娘と二人でご飯を食べていて、娘は事あるごとにご飯をお皿の外に落とす。
落ちる。なら何にも気に気にしないけど、わざと橋の先でコロンと落としてる。
社会常識に包まれた忘れようとしていた、違和感がむくむくと育ち、「だめだよ」って言ってしまう。
娘はみるみる顔色を曇らす。

いや待てよ?と顎の先を人差し指と親指でつまみながら考える。
そうだ!
心の内側からの、潜在意識からの目線で見てみよう。

うわ〜、そうか、愛する我が娘は、わざと粗相をして、しかも誰にも迷惑もかからない粗相ぐらい全然やってもいいんだよ。
パパは真面目すぎる、このくらいだめなやつになっちゃっていんだよ。ほら?

そんなイメージが頭の中に広がった。
すごい!娘は自分でわざと体現して、親にその感情に気づかせようとしたんだ。

ごめんね〜(猫猫)パパにだめなやつになってもいいんだよって伝えたかったんだね!
と娘にいう。私の目はうるうるの涙目。
すると娘は、何の気無しな口調で
「そうだよ」
とスルッと言う。

神だ、神が降りた、私の目の前には神がいる!
何て事があった。

大人ってどうしようもない、全く役に立たない常識をこれでもかと握りしめて、子供にドヤ顔をする。
その意味なんて説明もできないくせに。

子供のわがままとか、泣きぐずりとか、トラブルって親に感じてほしい感情を感じてもらいたくてそういう言動をする。
だから親は子供を直すなんてしなくていいし、親はその子供の行動を見て、感じた感情を確かめて、自分は一体何を許せてないのだろう。
そうやって自分を許していくのが本当の子供とのコミュニケーションだと思う。
そして自分を許せた時、もう必要なくなってダミーである子供の問題行動って収まるんだよね。これは真実!
そのお寿司屋さんの時も、自分がそう気がついたら、娘はもう何も問題のあるような行……、いや寝ながらポテトを食べていた!笑

それを見て、自分の心がパーって晴れたの想いを、今でもじんわりと胸に感じる。
寝ながら食べて何が悪いか言える人いる?
自分は何も言えなかった。
誰にも迷惑かけてない、ただ自分の古い社会常識がちょっとばかり疼いただけ。

そんなことを細かくいちいち親は子供の押し付ける。
自分が偉いんだと踏ん反り返るように。
バカなの?そんな親バカだと思う。
それで勝手に子供が言うことを聞かない、この子の将来はなんちゃらぽんちゃらこんこんちきに。何て。
そんなこという親の方がこんこんちきしょうめだ。このやろう。とだんだん口が悪くなる。笑

だから、子供が無意識でやっている、その真意がわからないと、子供をしつけるとか甘やかさせるなんて、どっちをやってもきっと間違えちゃう。
そんなの目をつむって道を歩くようなものだから。

でもとにかく子供に会えない時間のネガティブな苦しい感情はまるでチョモランマ。
絶対に登れないであろうネガティブチョモランマを自分はヨチヨチと登ってきた。
そこで得たネガティブの使い方とか、あやし方とか、利用の仕方はもう財産。
そして今後はその知識を世の中にフィードバックしていきたい。

ってつらつらつらつら、こんなに書いたけど、読んでくれてる人なんているのかしら。
いたら今度何かご馳走したい笑

個展のお知らせとは遠くかけ離れたけど、でもこれはすごくリンクしてるんだよね。
そんな思いも作品に込めて作り上げたので。
でも気楽にも作ったものなので、是非見る人も気楽に見てほしいなって思う。

作品を見て、ストーリーを見て、その人だけが感じることのできる感情を自由に感じてみてほしいと思う。
気楽にね!

それでも娘とはちょくちょくSkypeを通してコミュニケーションしてるから、声だけは聞けてるけど。でも時折陽気で、たびたびそっけない…愕。でも本当に可愛い。
ではでは開催前の先行のオンラインで待ってます。

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